吹上浜砂の祭典実行委員会会長のコメント

1987年、アメリカ西海岸から鹿児島の西海岸:吹上浜に上陸した砂の芸術は、日本初の砂像文化として南さつまの貴重な資源である砂浜を最大限に生かしつつ、これまで地域住民が一体となって取り組むイベントとして32回の歴史を積み重ねてまいりました。

人と自然がマッチしたこの吹上浜砂の祭典は、これまでたくさんの市民の皆さんと多くの企業・団体の皆さんのお力添えに支えられ、今や「鹿児島が世界に誇れるイベント」の一つとして称賛をいただいております。

2020吹上浜砂の祭典につきましては、東京で56年ぶりに開催される「東京2020オリンピック・パラリンピック」や、48年ぶりに地元で開催の「燃ゆる感動かごしま国体」が行われることから、砂像テーマを「サンディーくんとスポーツの世界」に設定しました。また、昨年9月25日の「2020吹上浜砂の祭典 第1回実施推進本部会議」を皮切りに、これまで各部会等での議論を重ねながら、南さつま市へおいでの多くの国内外のお客様に砂の芸術を通したイベントの魅力をご堪能いただきたいと取り組みを進めてきたところです。

現在、新型コロナウィルス感染症予防対策の動きは国内でも懸命に行っておりますが、国内外の状況を見ました時に、今や世界を震撼させる勢いで広がりを見せております。

開催中止の決定について

「2020吹上浜砂の祭典実行委員会」では、
①イベントの実施にあたり、砂像制作からオープニングまで約2か月の準備期間を要すること。
②現在の状況において、感染者の増加が抑制できる見通しが立っていないこと。
③市民の皆様への感染拡大防止を優先して検討する必要があること。
④ご来場いただくお客様の安全・安心を優先して判断すべきであること。
 等を考慮し、2020吹上浜砂の祭典の開催中止を決定しました。

これまで、2020吹上浜砂の祭典の開催にあたりまして多くの企業・団体の皆様方のご支援を賜りながら準備が進んでまいりましたことに厚くお礼申し上げます。そして、今年の吹上浜砂の祭典を心待ちにしている皆様には、たいへん申し訳なく思っております。

今回の残念な決定ではありますが、来年の吹上浜砂の祭典が新しく生まれ変わって、また新たな魅力を発信できるような吹上浜砂の祭典に向けて今後とも取組みは進めたいと思っておりますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

新型コロナウィルス感染症の一刻も早い終息を願いつつ、本当に申し訳ありませんが、今年度は中止とさせていただきます。

吹上浜砂の祭典実行委員会会長
南さつま市長 本坊 輝雄